今夜22:00から放映されるNHKの
『追跡!A to Z』はAKB48特集です。
AKB48は”規定路線を打ち破る”斬新な方法で躍進を遂げてきたアイドルです。
・コンセプトは『会いにいけるアイドル』
新曲発売と同時に握手会が行われる
秋葉原ドンキホーテ8Fに『AKB48劇場』という専用のシアターを設け、ほぼ毎日を公演を行っている。
・楽曲はすべてオリジナル曲
数ヶ月~半年毎に入れ替わるセットリスト毎に大量のオリジナル曲(新曲)を用意している。
楽曲数はなんと200曲を優に超えている。
・AKB48メンバーと一緒に行くハイキングやボウリング、屋形船オフ会などが開催されている。
『会いにいけるアイドル』らしく、ファンとメンバーの距離が非常に近い
その他、斬新な試みが次々となされてきました。
なかには行き過ぎた試みもあり、時としてファンの反感を買い、アンチからは『キャバクラ営業と一緒じゃないか!』などという批判を招きました。しかし、現在のAKB48人気・メディアへの露出頻度・日本武道館LIVEの成功を考えると、方向性としては概ね間違っていなかったと考えられます。
皆が辟易する試みばかりやっていたらこれほどの人気は出なかったでしょうし。
自分は投資をしていることもあり、AKB48の経済活動やビジネスモデルにも注目しています。
もちろん(AKB48)メンバーにはたくさんの魅力があると思いますし、楽曲や歌詞も好きなんですけどね。
AKB48の運営は、CDが売れなくなったこの時代に『いかにしてCDを売るか?』ということを真剣に考え、数々のアイデアを出し合ってきたと考えられます。
CDが売れなくなった理由として、”少子高齢化によるCD購買層の減少” ”不況で各家庭の経済状況が悪化した” ”インターネットの普及により違法ダウンロードが急増した”など、様々な原因が考えられますが、個人的には”違法ダウンロードの急増”がかなり酷い状況になっていると思うのです。Yahoo!やGoogleのような大手検索サイトだけでも、検索結果に違法サイトがガンガン出てくるし・・・。
つまり、CDやDVDのように”デジタル化できてしまうもの”はすべてダメ。
今の時代、CDを売るためには”デジタル化できない付加価値”をつける必要があるわけです。
その答えの一つが『握手会』です。
生身の(AKB48)メンバーとの”ふれあい”は決してデジタル化できませんから、彼女達に会いにいくためには是が非でもCDを購入しなければならないわけです。結果として『一人で複数枚のCDを購入する』熱烈なファンを生み出すことにもなりましたが・・・
音楽好きの人間としては”握手会がメインでCDはオマケ”みたいになりつつある現状は決して好ましいものではないのですが、ビジネス的観点で考えるとCDを売るためのアイデアとしては秀逸であると思っています。
『AKB48は大好き。だけど、お金がないから新曲はネットからDLすればいいや』という考え方は通用しなくなりますからね。
NHKの『追跡!A to Z』の予告VTRを見る限りでは『AKB48の海外進出』がメインとなっているようなので、こうしたビジネスモデルが紹介されることはないのかもしれませんが、『AKB48ってどんなアイドルグループなの?』『他のアイドルと何が違うの?』と思っている人には打ってつけの番組かもしれません。
ちなみに今夜フジテレビで放映される『K-1グランプリ 決勝戦』では、AKB48がハーフタイムショーに出演することが決定しています。いやぁ、AKB48も有名になったなぁ。
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